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●ピナツボ火山 ピナツボかざん

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 フィリピンのルソン島中部にある活火山。標高1740m。1991年3月頃から地震が頻発していたが,6月9日に噴火,続いて15日には最大級の爆発を見せ,その後も火山活動が続いた。噴火の規模は今世紀最大といわれる。周囲約30km以内では降灰・溶岩片の飛散および大雨と相まった土石流などの被害に悩まされ,被災者は日を追って増大,約1か月の間に11万人以上が避難,死者・行方不明者合わせて400人以上に達した。避難民たちは水・食料の不足や消化器・呼吸器・目などの異常に苦しみ,赤十字その他が支援を寄せた。駐比米空軍のクラーク基地も長期閉鎖を余儀なくされた。一方,二酸化硫黄を含む大量の噴煙が上空20km近くの成層圏にまで達し,7月後半には北半球の低緯度地方を中心に地球上をおおうようになった。日本を含め各地で日射量が減少したほか,地球上の気温の低下やオゾン層の減少などの恐れが現れている。