●ウルグアイ・ラウンド
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自由貿易体制が危機に直面する中で,1986年から1990年まで,南米ウルグアイのプンタデルエステで開かれた GATT(関税貿易一般協定)の多角的貿易交渉がウルグアイ・ラウンドである。ウルグアイ・ラウンドは,1960年代のケネディ・ラウンド,1970年代の東京ラウンドに続くもので,ラウンド開始以来8回目にあたる。従来のラウンドが,関税引き下げや非関税障壁の撤廃など,「モノ」の自由化を目標としたのに対し,ウルグアイ・ラウンドは,「モノ」という枠組みを超えて,サービス・知的所有権など高次の産業・技術分野が焦点となり,それに懸案の農業貿易のルール作りが加えられた。しかし,「自由貿易」を守るための交渉にもかかわらず,ラウンドの最中に,自由貿易に逆行する地域ブロックとしての EC 統合が決定され,また,アメリカの南北米大陸貿易ブロック化が打ち出されるなど,世界経済の保護主義化が目立っている。