●ワントク
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英語の one-talk(一つの話・ことば)から転化したピジン英語で,パプア=ニューギニア・ソロモン諸島など,多くの部族言語が乱立しているメラネシア社会において,同じ土着語や土着文化をもつ地域共同体を意味する概念として欧米の人類学者などが定着させたものである。しかし,もともと社会学的な概念規定の明確でないこのことばは,最近では人類学的な概念としてではなく,政治的・行政的な意味で用いられることが多い。たとえばポート=モレスビーにおいては,同じ部族の出身者だけに限らず,同じ州から出てきた人たちの同郷意識による団結もまたワントクということばで表現される他,多種多様に拡大されて用いられている。パプア=ニューギニアには現在,「ワントク」という新聞社があっていくつかの土着語による出版活動を行っている。