●ワルド派 ワルドは
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12世紀にワルドによって創始されたキリスト教の一派。カタリ派とともに中世二大異端の一つ。反キリスト教的とは言えないが反教会的性格をもつ。創始者ピエール=ワルドはリヨンの富裕な大商人であったが,1170年吟遊詩人のうたう聖者アレクシスの物語に感動して突然回心し,財産を貧民に施して清貧と説教の生活に入る。聖書を口語のプロヴァンス語に訳し,民衆に布教を行って多くの信者を得た。彼らは“リヨンの貧者”と呼ばれ,聖書を重んじ教会の腐敗を非難したため1179年ラテラン公会議で説教を禁止された。さらに教会の典礼祭典・聖餐式・教会制度を否定したため,1184年ヴェロナの公会議で教皇ルキウス3世によって異端とされた。その後独自の教会組織をつくりヨーロッパ各地に広まった。16世紀の宗教政革の際にプロテスタントに合流するが,対抗宗教改革の異端審問を切り抜け,現在もアルプス山中のサヴォア地方に一部が残存している。