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●和霊信仰 われいしんこう

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 非業の死を遂げた人間の霊は御霊と呼ばれ,祟りをなすため鎮め祀られて和霊として信仰対象となる。古代の天神信仰の他,近世に宇和島藩に生まれた和霊神社をめぐる和霊信仰がその例である。一般に“和霊さま”と言われる祭神・山家清兵衛公頼は,1620(元和6)年6月に,藩内政争中に暗殺されたと見られる。山家の祟りが激しいため,その霊を神社に祀り込めたのが和霊神社の始まりである。祭礼の中心は,御霊信仰にふさわしい夏祭り(7月23,24日)で,神輿の走り込みが有名。享保年間以降,笠鉾屋台が登場,風流化と流行神化が進行した。信仰の漁村への伝播は漁業神の性格を帯びさせ,その分霊社は主に西日本に約160社を数える。祭神を扱う人形芝居・和霊講・四国遍路行を契機とする伝播過程で,祭神が蚊帳のなかで殺害されたとして6(7)月23日前後の夜は,蚊帳をつらないで夜明かしすると願いがかなうとする,カヤマチ・ワレマチの習俗が瀬戸内海地域を中心に成立している。