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●割山 わりやま

アジア 日本 AD 

 山割・山分けとも言い割替山をさす。農地・屋敷地が早くから家単位に分割占有されてきたのに対して林野は多く共有林野として残され,個々の地域においてそれぞれの用益慣行をもって利用されてきた。近世期に入ってそれら林野に領民立ち入り禁止の領主直轄林が設定されるに伴い,領民の利用できる共有林野は狭められていった。利用範囲が狭まるに従い,その利用に際しての不平等が出始め,紛争の要因となるところもあった。その不平等の解決をはかる必要から,各利用者に林野を分割し用益権を与える割山制度が実施され始めた。一般には5年・10年など,ある期間を区切って割替える慣行のところが多いが,永代割というところも見られる。現在,さまざまな形で共有林を維持している村落でも,かなり長期の割替制をとり立木の売買をも可能にしているところが少なくない。また割山を個人にではなく村落内の組単位に分割し割替えていくという例も見られる。