●倭の五王 わのごおう
アジア 日本 AD
『晉書』『宋書』など古代中国南朝の史書に見える五人の倭国王の名称として,倭国王讃・珍・済・興・武をさす,413〜478年の間に少なくとも9回にわたって南朝に使いを送って貢物を献じたと言われる。倭国王讃は応神・仁徳・履中天皇に比定,珍は仁徳・反正に比定,済は允恭に比定,興は安康に比定,武は雄略に比定している。
倭の五王は持節都督倭・新羅・任那・加羅・秦・韓・慕韓六国諸軍事・安東大将軍・倭国王と言ったり,使持節都督倭・百済・新羅・任那・秦・韓・慕韓六国諸軍事・安東大将軍と述べたりしている。こうした事実を見ると倭国王の支配権の広がりの大きさが考えられる。彼らの朝貢の目的は高句麗に対抗して,日本の国際的地位を増強することに力を尽くしていることを示していると見られる。