50音順    検 索

●罠 わな

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 鳥獣を捕える装置のこと。単純なものからやや複雑なから繰りを伴ったものまで,あるいは習性や大小に応じたさまざまな様式がある。最も簡単なものは綱や針金の輪を仕掛けて獲物が通り抜けようとする際に自ら括られてしまうもので,ヒッコクリ・ワナと呼ばれ,兎罠としてよく用いられる。複雑にしたものに樹木をたわめて輪を仕掛け,獲物の接触によってから繰りが外れると樹木の反動で引き上げていた横棒が急激に引き寄せられ,他の横棒との間に獲物の首を挟んでしまうクブチ・コブチがある。これは“首打ち”から出た語で小鳥罠として用いる。同じくけものみちに仕掛けておいて,獲物が通り抜けようとして地上に張ったケ綱に触れると樹木の反動で獲物を括りあげてしまう猪罠がある。主に猪・熊などの大型獣を対象としてその通路に重しを乗せた枠組みを仕掛け,獲物が近づいてから繰りが外れると天井の枠が落下して押さえつける罠は,地方によってオシ・オソ・ヒラとの呼称がある。獲物を罠へ導くために柵を立てる例が多く,一方複数の罠を柵で連結したものをツナギと言う。これにより繋峠・大繋・小繋の地名がある。山村では猪害を防ぐために耕地ないし集落の周囲にワチと称して土畳をめぐらしているところが少なくない。ワチのところどころに切れ目を設け,その箇所に深く穴を掘りなかに先を研いだ竹などを差し立て,穴口を柴や土で軽く覆い,獲物が踏み抜く仕掛けを施している場合がある。いわゆる落とし穴である。

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