●度会家行 わたらいいえゆき
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生没年未詳。1306年(徳治1)外宮禰,1349年(正平4)に及ぶ。度会氏は天牟羅雲命以来連綿の旧家,代々豊受大神宮の祠官を勤仕する。村松氏を称する。伊勢神道の大成者。著作に『神道簡要』(1318・文保2),『類聚神祇本源』(1320・元応2),『神祇秘抄』。北畠親房の学問思想に家行の影響は大きい。家行は『日本書紀』よりも『舊事紀』に重きをおき,同書に見える天譲日天狭霧国禅月国狭霧尊をもって元初神として,国常立尊・天御中主神の前に置き,宇宙の絶対的なる生命本体と重視し,神器と神勅とに焦点を置き,建武中興,吉野朝の精神的支柱として貢献した。家行は学者・祠官としてのみならず,中興挫折後の動乱に北畠親房を支援し,南伊勢地区の軍事的活動にも挺身した。〔参考文献〕久保田収『中世神道の研究』1959,神道史学会