●和算 わさん
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江戸時代,日本人が国内での学習または実用に供してきたわが国独自の数学のこと。これに対し明治以降に輸入された西欧の数学を洋算と言う。中国の『九章算術』を祖述した書物の影響を受け,日本人が独自に著した和算書『割算書』(毛利重能,元和8),『諸勘分物』(百川治兵衛,元和8)の二つが最初とされている。毛利重能の弟子吉田光由(1598〜1672)は有名な『塵劫記』を著した。そろばんによる掛け算・割り算・開平などが独学できる他,実生活に関係深い問題を取り上げ数学の大衆化に貢献。和算の別名とまで言われた。和算における計算器具は算木とそろばんが代表的なものであるが,関孝和は筆算を用いた。和算の進歩開発に大きく貢献したのは,遺題承継と算額奉掲があるとされている。遺題承継とは書物の巻末に難しい問題を何題も提出しその解を世に問い,和算家は競ってこれを解き自分の書物に掲げ誇りとした。その問題が遺題である。
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