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●倭寇 わこう

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 13世紀から16世紀半ば過ぎにかけて,初め朝鮮半島のちに中国大陸の沿岸に出没した武装した私貿易者集団。これに対する朝鮮・中国の側での呼称。彼らはしばしば沿岸を襲い,また海上・内陸で掠奪を働く海賊行為に出たためこう呼称された。中国では“北虜南倭”と言い,北方からの異民族の侵入と倭寇に手を焼いた。倭寇の活動は二期に分けられ,前期倭寇は,鎌倉末から室町前期に朝鮮半島・中国北部沿岸に出没し,米穀・奴隷の略奪を行った。その根拠地は壱岐・対馬・松浦半島にあり“三島倭寇”とも言われた。高麗の滅亡を速めた一つの原因と目され,足利義満の日明・日朝貿易に当たってその取り締まりが日本側に求められた。後期倭寇は,応仁の乱から慶長のころで,東支那海・南洋方面にも出没,貿易品の略奪を行った。主勢力は中国人で日本人は1,2割との記録もある。日本の海賊船に「八幡大菩薩」の旗を掲げたものもあり,倭寇のことを“ばはん船”とも呼んだ。