●若水 わかみず
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元日の朝に初めて汲む水のことで,初水とも言う。平安時代,宮中では立春の早旦に主水司が天皇の生気の方位に当たる井戸から水を汲む。この井戸はあらかじめ封じておく。汲まれた水は,朝餉のとき天皇に献上された。この水は邪気を除くと言われ,古代の変若水の信仰から発展した風習と考えられている。後世になると,今日のように元旦に汲む水となり若水と称されるようになった。この水を汲むことを若水迎えと言う。若水は歳神に供えたり,家の者が口をすすいだり,お茶を立てたり,煮炊きに用いる。若水を汲むのは,東日本では一般に年男の役目になっているが,西日本では必ず主婦が行う地域もある。若水を汲む際には,各地でいろいろな習俗が見られる。たとえば,水を汲むとき水神に供物をあげたり,東北地方には,若水桶に丸い餅を入れて行き,その半分を井戸のなかに入れ残りの半分を汲んだ若水のなかに入れて持ち帰る習俗が見られ,この餅を水の餅などと言う。