●ワイタンギ条約 ワイタンギじょうやく
ヨーロッパ 英国 AD1840 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1840年2月6日,ニュージーランド北島のワイタンギで調印された先住民マオリとイギリスとの条約。本条約によりマオリはその主権をイギリスに譲渡し,代償として資産所有権の保障・イギリス国民としての権利を獲得した。これは18世紀末以来,定住化した白人社会が無政府状態のなかでマオリ族との紛争が絶えず,両者の平和的共存を実現するための第一歩として締結されたものである。当初50人のマオリ酋長とイギリス大佐ボブソンとの間で調印されたが,後に約500人以上の酋長も同意した。イギリスは同年5月に南北両島を一括してオーストラリアニュー=サウス=ウェールズ植民地の属領とし,一年後には独立したイギリス領植民地へと昇格させた。これでフランスによる南太平洋進出に一歩先を越すことになった。以後イギリスは,ニュージーランド植民地の建設を合法的にまた組織的に着手することができるようになったが,白人植民者の増大に伴う土地所有権をめぐるマオリとの紛争は止むことなく,1860年代にはイギリス-マオリ戦争が起きた(テ=フェロフェロ,ハウ-ハウおよびマオリ王朝参照)。2月6日は一般にワイタンギ=デーと呼ばれ国民祭日となっている。1974年からニュージーランド=デーに改められた。