●論語 ろんご
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孔子とその弟子の言行・問答を集めた語録。20篇。前半・後半各々10篇を上論・下論と称す。孔子没後,戦国時代を通じて漸進的に編さんされたため,上論は古く,下論は新しい。前漢までには斉論語・魯論語・古論語(いわゆる壁中古文の一つ)の三本が成立したが,前漢末の張禹が魯論語を主として三本の校定本をつくり今本が成立した。後漢以降成立した諸家の注釈を集成したのが魏の何晏の『集解』(古注)である。宋学は思弁的な四書を重視し,『論語』はその筆頭とされたが,南宋の朱熹は古注が訓詁に偏して内容空疎なため『集注』(新注)を著した。清朝考証学では『集解』の疏である劉宝楠の『正義』が代表的である。本邦には応神朝に王仁(わに)がこれを伝えた。江戸時代には幕府の朱子学官学化により新注が盛行したが,一方では伊藤仁斎の『古義』・荻生徂徠の『徴』など独自の注釈がつくられた。