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●ロプ=ノール 羅布泊

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 タリム盆地東辺,タリム川末端にある内陸湖。古代の中国人はこの湖を塩沢,または蒲昌海などと呼び,その水は地中を通って積石山(青海省のアムネ=マチン山)の下に達し黄河の水源になると信じた。かつてのロプ=ノールは現在よりかなり大きかったらしく,その名残りとして湖の東・南側を中心に塩穀に覆われた広大な旧湖床が広がっている。その後,湖南の縮小やタリム川流路の移動によって湖水の位置や様相がかなり変化するようになり,謎の湖として“さまよえる湖”の名を冠せられるようになった。湖辺の古代都市クロライナ(楼蘭)やミーランが荒廃したのも湖のこうした変化が原因と考えられている。湖の南辺には唐代にソグド人集落が存在し一時は吐蕃の支配も及んだため,一帯からは当時の様子を伝える貴重なソグド文書チベット文書が出土している。