●ロジャース
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1902
1902〜 アメリカの人間主義的臨床・性格心理学者。非指示的療法・患者中心療法を提唱した。患者を治療の対象としてではなく共感をもってとらえ,治療者の積極的な指示なしに患者が自分の感情を十分に体験し,建設的な方向に自分の行動を変えてゆくことを助けようとする。臨床実践に基づき,人間の性格の核心は相反する力の間の葛藤ではなく,遺伝的に用意された本性(破壊・死・自己中心的な快楽ではなく,他者を自分と同様に尊重する傾向)を環境からの妨害にもかかわらず実現させようとする生物学的な力であると考える。人間の場合,この力のうち自己像と一致した行動や体験をしようとする自己実現への傾向が重視される。生育初期に,他者からの好ましい評価への要求と好ましい自己評価への要求が学習され,前者が自己像の基礎となり,後者がその自己像と一致した行動・体験を動機づけるとされる。