●廬山 ろざん
アジア 中華人民共和国 AD
中国の江西省北部の名山で,景勝の地。九江市の南に位置する。古生代の褶曲山地で,侵食を受けて,北・北西・南に絶壁を構成している。最高峰は大漢陽峰で海抜1,474m。99の諸峰に分かれ,東北から南西へ長さ29km,幅16kmにわたってひろがる。古名は南障山・匡山・匡廬山という。4世紀末,僧慧遠が当山の東林寺で白蓮社と称する念仏結社をつくり,長安の鳩摩羅什の北方仏教に対して,南方仏教の一大中心地となった。以来,高僧や文人墨客も来訪する名山となった。李白の詩で名高く水ぎわにそそり立つ五老峰,白居易の詩で有名な香炉峰,陶潜の靖節書院,朱子が経学を講じた白鹿洞書院などが知られ,山中に寺観300余を数えたが,いまでは40余寺が存するのみである。頂上は海抜1,100m余で,1895年(光緒21)イギリス人宣教師リトルが一部を租借し,外国人の避暑地として経営した。解放後は労働者の保養地として再生し,広く人々に親しまれている。
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