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●轆轤 ろくろ

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 ろくろの名で呼ぶ物はいくつかあるが,一般的には木地屋が椀・盆などの木器生産に用いた道具,焼き物の成形に用いる道具をいう。どちらも回転運動を利用して器物の成形をする点で共通するが,前者が横軸,後者が竪軸である点で異なる。竪軸ろくろから横軸ろくろへ発展したとの説もあるが,その成立ははっきりしない。木地屋の用いたろくろは『和名抄』にも記載があり,ろくろを用いた木器の最古の発見例は奈良県唐古遺跡から発掘された高杯・鉢などとされる。現在知りうる最古のろくろの形式は,2人びきの手挽ろくろと呼ばれるもので,水平にした軸棒に巻いた綱を1人がひいて軸棒先端に取り付けた木地の荒型を交互に反転させ,他の1人がろくろかんなを当てて成形するものだった。木地屋はこれを職祖神惟喬親王から伝授されたと説く縁起譚により,ジクサンと呼んで神聖視した。明治時代に入り,足踏み形式のろくろが生まれたが,しだいに人力から水力,電力利用へと移った。

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