●六師外道 ろくしげどう
アジア インド BC6
前6,前5世紀ごろのインドに現れた仏教以外の思想のおもなものの6派のことで,初期の仏教経典では,これを六師外道と呼んでいる。外道とは仏教以外の教えという意味である。(1)アジタは唯物論を唱えた。この派は順世外道と呼ばれ,人間は地・水・火・風の4元素からなるものだと主張し,死後には何も残らないという。(2)パクダは道徳を否定した快楽論を唱え,人間は七つの要素からなると主張した。(3)プーラナは裸形外道と呼ばれ,倫理道徳を否定し,どんなに悪い行為を行っても,悪い果報を受けることはないと主張した。(4)マッカリは邪命外道と呼ばれ,人間の自由意志を認めず,因果関係をも否定した運命論を主張した。(5)サンジャヤは,客観的真理は知ることはできないとして懐疑論を唱えた。(6)ニガンタはジャイナ教の開祖で,釈迦と同時代の人。激しい苦行を行えば業を滅して,アートマン(霊魂)の自由を得ることができると主張した。