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●六斎市 ろくさいいち

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 中世・近世において月のうち6回開かれた定期市。その開始は南北朝・室町期で商品流通の活発化によってそれまでの三斎市(月3回の定期市)がさらに進んで月6回となった。市日は1の日と6の日とか,2の日と7の日といった組み合わせで開かれる。南北朝初期,常陸国国府(こくふ)六斎市,室町期15世紀後半(応仁・文明年間)の美濃国大矢田市,山城国宇治郷市などが早い例であるが,戦国時代になると各地にみられるようになる。三河国牛窪城下,播磨国刀田寺市,駿河国臨済寺門前市,同浅間神社門前市,尾張国聖徳寺寺内市などはその例であるが,とくに戦国期後半には大名の城下町・新宿の建設,年貢物販売などの必要から積極的に六斎市をたて商業育成をはかったため一層発展した。武蔵国白子郷・同世田谷新宿,遠江国吉村新市,丹波舟井郡新町,越後国横越村新町,陸中金ケ崎市などでの六斎布はその例である。江戸期には城下町や市町にその機能が漸次吸収されていく傾向を示すが,関東・東北地方の農村では長く存続し農村商業の中心となった。