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●労働組合期成会 ろうどうくみあいきせいかい

AD1897 

 1897年(明治30)に高野房太郎片山潜らによって結成された,労働組合設立のための宣伝・教育団体。片山潜は,“自由の気風を労働者に与へ,又彼をして其地位の貴重なるを知らしむるは,労働組合を造るにあらずんば能はざるべし”と労働組合設立の必要性,したがってまた労働組合期成会の存在理由を説く。期成会の中心人物,高野・片山らはアメリカでの労働経験をもち,とくに高野は当時アメリカで興隆しつつあったアメリカ労働総同盟(AFL)の指導者サミュエル=ゴンパースの指導をうけており,帰国後,AFL 流の職業別組合の結成にのりだしたものである。演説会などによる期成会の宣伝・教育活動はたちまち効果をあげ,鉄工組会・日本鉄道矯正会・活版工組合の結成をみるにいたった。これら組合は,共済活動の破綻・使用者の反撃・治安警察法の制定などによって短命に終わったとはいえ,わが国最初の近代的な労働組合として歴史的意義をもつ。