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●労使慣行 ろうしかんこう

アジア 日本 AD 

 労使関係においてみられる諸種の慣行。わが国に固有の労使慣行として広く指摘されているものに,終身雇用年功序列・丸がかえ採用などの人事にかかわる雇用慣行,稟(りん)議制度やおみこし経営という表現に示されるような権威主義でしかし民主的な意思決定慣行などがある。しかし,これらのうち,とくに日本的経営の“三種の神器”として企業内組合とともにあげられる終身雇用年功序列はわが国に固有のものでないことが近年主張され,またわが国にあっても中小企業にはまずみられない慣行であることは注意を要する。労使慣行は法的にも重要である。すなわち,反覆・継続して行われ,労使双方が規範的拘束力を認めている慣行的事実で,労基法など強行法規に反せず就業規則を下まわらないものなどには法的効力が与えられる。よく問題になるのは慣行の一方的破棄であるが,法的効力をもつ慣行の破棄には少なくとも相当の理由,当事者間の協議,一定の猶予期間を要すると解する。