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●レッドフィールド

北アメリカ アメリカ合衆国 AD1897 

 1897〜1958 アメリカの文化人類学者。レッドフィールドは,メキシコでのフィールド=ワークを通じて,従来の文化人類学が主として研究対象としてきた“未開社会”でもなく,社会学などが研究してきた“都市社会”とも異なる,いわば両者の中間に位置するような社会の研究を最初に実行した文化人類学者である。彼は,そうした中間型の社会を“民俗社会(フォーク=ソサエティ)”と名づけ,小規模性,孤立性,無文字性,同質性,強烈な集団連帯意識などによって特徴づけている。さらに,この民俗社会は都市化の浸透によって徐々にその特徴を変化させていくということを,メキシコのユカタン半島における四つの地域社会の比較研究を通じて示そうとした。この民俗社会の概念および変化過程をめぐる仮説に関しては,その後種々の議論が提起されるが,1960年代以降は,“農民社会(ペザント=ソサエティ)”研究へと止揚されて今日にいたっている。