●劣等感 れっとうかん
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自分が他人より劣っていると判断し引け目を感じ,不安と悩みを憶えること。必ずしも自分が客観的に劣っているとは限らず,意識的無意識的競争心にもとづく主観的な不完全感である。劣等感情は不快・不安感情で,強い悩みや強迫観念にとらわれるようになると,逆に虚栄的でつっぱり行動などの補償作用が働くことがある。身体器官や容姿容貌についての過小評価をとくに器官劣等感という。アドラーによると,人間は自己に存在すると感ずる劣等要素を認めまいとする傾向があり,抑圧されて一種のコンプレックスになると考え,これをインフェリオリティ=コンプレックス(劣等複錯観念)と呼んだ。これを補償しようとして優越感をもたらすような行動・手段を意識的,無意識的に行うことがある。重度な劣等感やそれにもとづく対人恐怖は心理療法の対象となる。