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●歴代帝王図巻 れきだいていおうずかん

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,前漢の昭帝から隋の煬帝(ようだい)にいたる13帝を描いた図巻。それらの大部分は帝王を中央に大きく描き,2人の侍者を背後に小さく配して仏像の三尊形式に共通する様式をもつ。作者は,初唐の著名な画家閻立本(えんりっぽん)と伝えられるが,真蹟については疑問視されている。すなわち巻尾のカンキ※注1※・富弼・周必大らの多くの観記・跋文やベイフツ※注2※の『画史』などの記述から,北宋仁宗朝の嘉祐年間(1056〜1063)以前に描かれた,初唐の帝王図の模写であろうとする説が有力である。この図巻には補筆,補絹が多く,とくに20世紀初頭,着衣などに加えられた粗雑な隈取りや文様は,著しく原面の趣を損ねたが,全体として帝王図巻の伝統的な白画描法による北朝風の原初形式をよく伝えていると思われる。現在はボストン美術館の蔵に帰している。

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