●レオ3世 レオさんせい
ヨーロッパ イタリア共和国 AD
?〜816 ローマ教皇(在位795〜816)前名。ローマ生まれ。799年,政敵(前任者ハドリアヌス1世の縁者)の暴行を受け目をえぐられ舌を抜かれたが生命をとりとめ,フランク国王カール大帝のもと(パーデルボルン)に逃れて保護された。翌800年,カールの援助で教皇座に復帰した。同年クリスマス当日,教皇はサン=ピエトロ聖堂で西ローマ皇帝の帝冠をカールに授けた。これは,教皇を助けたことへの報償であり,教皇権の優位の確認でもあり,東ローマ帝国への対抗措置でもあった。以後,帝権と教権の提携がすすんだ。カールの載冠により,西欧世界は東ローマから独立した一つの政治的勢力にまとまり,また,ゲルマン,ローマ,キリスト教の3要素が融合して西欧独自の文明世界が成立してゆく基盤が築かれた。レオ3世は,異端の排撃,イングランド教会と王権との紛争仲裁を行い,教会保護と教皇領統治に貢献した。