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●レオ=アフリカヌス

ヨーロッパ スペイン AD1483 スペイン王国

 1483ごろ〜1555ごろ アラブの大旅行家。スペインのグラナダで生まれ,キリスト教徒のスペイン「再征服」の難を逃れてモロッコに移り,メソニッド朝のスルタンに仕えたのち,アフリカと中東を旅行し,のちにイタリア語で,全9巻よりなる大著『アフリカ誌』(1550)を著した。レオと称するのは,トルコ旅行の帰途,シシリアの海賊に捕えられ,時の法皇レオ10世に奴隷として仕えるようになり,法皇の名前をとってキリスト教に改宗したからである。しかし法皇の死後はチュニジアに行き,再びイスラーム教徒に戻ったといわれるが,晩年の生涯についてはよく知られていない。『アフリカ誌』は長いあいだ,ヨーロッパ人がイスラーム世界アフリカを知るための最も貴重な手掛りであった。とくにサハラ砂漠以南の黒人アフリカについての記録は,とくにこの地域の数少ない貴重な歴史資料の一つである。