●レーエン制 レーエンせい
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レーエンは封土・知行を意味し,封建社会の支配者層間で封建契約にもとづき主君が臣下に知行を恩貸する制度。臣下は臣従誓約をなし,軍役を中心とした諸義務を果たす。この制度は,封建社会の下部構造をなす領主=農民間の支配・従属関係を性格づける荘園制,農奴制に対応する。その意味で狭義の封建制度といえる。従士制や恩貸地制(ベネフィキウム)の影響を受けながら,慣習法としての封建法の整備とともに漸次成立した。主君=臣下間の人格的結合にもとづき,一方の死亡時には契約更新手続きがとられた。主君から臣下への知行の下封は当初,一代限りのものであったが,しだいに世襲化された。また主君の直属臣下は,さらに自分の下位臣下(陪臣)に再下封を行い,主従関係を結んだ。12,13世紀封建王政下にレーエン制は最盛期を画すが,俸給官僚制や傭兵制の進展に伴う君臣関係の変化とともにしだいに変質,解体に向かう。