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●レヴィ=ストロース

ヨーロッパ フランス共和国 AD1908 フランス共和国第三共和政

 1908〜 フランスの人類学者で,構造主義の提唱者として知られる。コレージュ=ド=フランス正教授,アカデミー=フランセーズ会員。哲学教師として研究生活を始めたが,1935年,ブラジルにおもむき現地調査を行ったのをきっかけに人類学に転じた。彼は R・ヤコブソンや F.ド=ソシュールの構造主義的言語学の成果を受けて記号学的立場に立ち,文化を象徴の諸体系として把え,その普遍的な構造の解明を人類学の目的とする。たとえば『親族の基本構造』(1949)では親族と婚姻の制度を,女を介して行われるコミュニケーションの体系として分析し,『野生の思考』(1962)や『神話学』全4巻(1964〜71)では,象徴的分類体系や神話の分析から人類の普遍的な思惟の構造に迫ろうとした。彼の構造主義には批判も多いが,現代の思想全体に広範な影響を与えている。

〔参考文献〕レヴィ=ストロース,馬渕東一ほか訳『親族の基本構造』上下,1977,1978,番町書房

レヴィ=ストロース,大橋保夫訳『野生の思考』1976,みすず書房