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●零の発見 れいのはっけん

アジア インド AD 

 零はインドで発見されたが,それがいつごろであるか,まただれがなし遂げた仕事であるかわかっていない。インド記号の零は,最初は点(・)で数字の空位の代わりにしたもので碑文や写本に用いられている。その後のインドの最初の天文学者アリアバタ(5世紀)はわれわれのいう数としての零を知っていただろうと推定されている。今日使用している零の確かな記録は,876年,インドで書かれたものを最初としている。今日の位取り記数法で,たとえば,1302は漢数字では千三百二と表される。この種の数字では,それぞれの位の単位が必要な上に空位を表すものがない。空位の0を用いるとその0と1〜9だけでどんな大きな数でも表わせるし,また,数の計算にもきわだって便利になるのである。723に264をかけるときのローマ記号の DCC X X III に,CCL X IV をかけるのと比べてみれば0を用いた位取り記数法がいかに便利かはいうまでもない。