●霊帝 れいてい
アジア 中華人民共和国 AD156 後漢
156〜189 中国,後漢の第12代皇帝(在位168〜189年)。後漢第3代の章帝の玄孫で,本名は劉宏という。祖父および父は解涜亭侯であったが,第11代皇帝の桓帝が死亡すると,その皇后であった竇太后が,父の竇武と相談して,168年(建寧1),霊帝を即位させた。そのとき,霊帝は12歳で,竇太后が摂政,竇武を大将軍,陳蕃を太傅とした。竇武,陳蕃は,宦官の曹節らを除こうとはかったが失敗して族刑を受け,翌169年(建寧2)には,杜密ら100余人が殺され,党人とみなされた豪傑や儒学者などが多数捕えられた。いわゆる第2の党錮の獄である。桓帝以来,宮廷で内紛がつづいて,後漢の勢威が衰え始めていたが,184年(中平1),黄巾の乱がおこった。これを平定したのちも,各地で反乱がつづき,また,異民族も反乱をおこすなど,不安な状況のなかで,189年(中平6),霊帝は34歳で死亡した。