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●黎族 れいぞく

アジア 中華人民共和国 AD 

 広西チワン族自治区南方の海上にある海南島南部山地の海南リー(黎)族・ミャオ(苗)族自治州に住む民族。雷州半島が先住地であろう。解放後の調査で中央部五指山地区から新石器時代の遺跡と遺物が発見され,リー族が新石器時代からの原住民の可能性もあるといわれている。何種に属する民族か不明であるが,言語はチワン=タイ語系に近く,習俗はワ族や高山族など南方語族に共通する要素がある。人口40万人。自称はライ,内部は,ハ,ゲイ,モイファウ,ズンなどと自称する4集団に分かれ,平地では水稲,山地ではトウモロコシを栽培する農耕民族で,複数の血縁集団からなる村落を形成する。前2世紀,前漢の武帝が,珠崖・タン※注1※耳2郡を置いたことから漢人支配がはじまり,亶州・タン※注1※州・瓊州と呼ばれた。宋代には,リー族を生黎と熟黎に分ける呼び方がみられる。おそらく,チワン=タイ語系と南方語族の両者が複合し,漢族も加わって,リー族が形成されたものであろう。

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