●隷書 れいしょ
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漢字の書体の一つ。中国、秦の始皇帝時代に、新しい書体の隷書が始まった。伝承によれば、下賤な従僕である徒隷に使用させたとか、作者自身が徒隷であったとかいうところから隷書と呼ばれたという。しかし、確かなことはわからない。隷書は、小篆が複雑であるところから、小篆を簡略化して実用本位に考え出された書体で前漢・後漢を通じて、一般に広く通用した。また隷書のことを佐書ともいうが、これは本格的な小篆を補助する書体という意味である。遺例としては、「祀三公山碑」や「郎中鄭固碑」などがある。なお隷書に似ていて、波礫(はたく)と呼ぶ装飾を加えた新書体を「八分(はっぷん)」と呼び、普通の隷書を「古隷」とし、「八分」を「今隷」と呼んで区別することもあったが、その相違点はあまり明確ではない。
