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●レイ

アジア AD 

 イラン北部にあるイランの古都の名称。1970年現在人口18万人。テヘラン南方10キロ,コムへ向かう街道沿いの工業都市。前5000年から後12世紀にかけて繁栄をきわめた大都市であった。ダリウス大王時代の記録,ゾロアスター教の聖典『アベエスタ』『聖書』などにこの都市の名が出てくる。イスラーム時代になっても,この都市は著名な人材・学者たちを輩出している。神学者ラージーもその一人である。10世紀の地説学者は,この都市がバグダードをもしのぐ東方随一の素晴しい都市であると記しているが,12世紀のモンゴルの侵入により徹底的な破壊をうけている。往時をしのばせるものとしては葬儀の塔のみが残されているが,その塔はのちに皮肉にもモンゴルの塔と称された。現在はその影響でテヘラン近郊の単なる小都市にとどまっているが,第8代イマーム,アリー=レザーの息子フセインの廟があるために,十二イマーム派信者たちの主要な巡礼地の一つとなっている。