●ルーミー
AD1207
1207〜1273 ペルシアの神秘主義者・詩人。神学者バハー=ウッディーン=ワラドの子としてバルフに生まれ、1219年ごろモンゴル族の来襲を恐れて家族とともに西方に旅立ち、10年後にトルコ(ルーム)のコニヤに定住した。父亡きあとは高弟の指導で神秘主義を学び、シリアに留学してイスラーム諸学を修め、当代の大学者になった。1244年放浪の老托鉢僧シャムス=ヴッディーンとの出会いで彼の生涯は一変し、老師に神の愛を見出した彼は陶酔の神秘主義詩人に生まれ変わった。老師との別離・再会を切々たる神秘主義抒情詩に詠み、『シャムセ=タブリーズ詩集』として名高い。不朽の名作は全6巻から成る『精神的マスナビー』で、1260年ごろから没するまでの大作であり、“ペルシア語のコーラン”と評される神秘主義文学の最高傑作の地位を占める叙事詩集である。『ルーミー語録』などの散文作品もあり、踊るデルビーシュ教団の創始者でもあり、その墓はコニヤにある。