●ルスタム朝 ルスタムちょう
アフリカ アルジェリア民主人民共和国 AD777
777〜909 アルジェリア西部に,ハワーリジュ派の一支派イバーディー派が設立した小王朝。ハワーリジュ派は反体制的傾向が強く,ウマイヤ朝・アッバース朝時代を通じて反乱を重ねたが,そのほとんどが大事にいたらないうちに鎮圧されている。穏健なイバーディー派だけが辺境に勢力を維持しつづけることができたが,この王朝はその成功例の一つである。サハラ砂漠を横断するキャラバン・ルートの要地ターハルトが首都であり,商工業が栄え,また各地から学者が来住した。ペルシア系のイブン・ルスタムは,現地のベルベル人の支持を得て独立し,イバーディー派特有の厳格な教義にのっとった為政を行った。イスラームの理解・実践に関しては,同派は強硬な伝統主義で知られており,一時は堅固な立場を築いたが,その後内部分裂が生じ,結局ファーティマ朝によって併合されている。