●ルーシ
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ロシアの古名とされるが,その語の起源・意味内容の変化については,「ロシア国家起源問題」と結びつき,18世紀前半以来,論争が行われてきた(「ルーシ問題」)。『ロシア原初年代記』(12世紀初め成立)では,ヴァリャーグ人(ノルマン人)をさすとあるが,それに対して,東スラブ説・サルマティア説などの諸説がある。ギリシア史料ではロス(Rhos),ラテン史料ではルテニ(Rutheni)とある。その語源については,古代北方語の漕手(rossmenn)・ギリシア語の赤い(rhusios),その他各地の地名・河川名などの諸説があり不明。11〜13世紀,広狭二様の意味をもち,狭義ではキエフ・チェルニゴフ・ペレヤスラヴリの3州を,広義では東スラヴ人の住地,もしくはロシア正教徒の住地を意味したが,その語がいつごろからキエフ地方と結びついたか,広狭二様の意味のどちらが根本義かについて異論がある。10世紀には公の親兵隊を意味したとの説もある。今日では「ロシア」という語と多く混用される。