●ルーアン
ヨーロッパ フランス共和国 AD
フランス北部,セーヌ川右岸に発達した都市でパリとセーヌ河口ル=アーブルとの中間に位置する。人口11万8,000人(1975)。ローマ時代ロトマグスと呼ばれ,3世紀には大司教座がおかれて代々の司教により多くの教会が建てられた。ノルマンディー公国時代には首都となり,ノルマンディ地方の政治・文化・商業の中心となった。百年戦争ではイギリス王ヘンリー5世によって占領され,捕虜となったジャンヌ=ダルクが1431年にこの地で宗教裁判にかけられ火刑に処せられたことはよく知られている。1449年シャルル7世はルーアンを奪回し,百年戦争はフランスの勝利に終わった。古くより定期市やパリの外港として発達し,伝統的な繊維工業に加えて現在では製鉄・造船・石油工業が立地し,パリ大都市圏に組みこまれている。市内のノートルダム大聖堂はフランスゴシックの最も美しい建築で,画家クロード=モネによって何枚となく抒情的に描かれている。