50音順    検 索

●倫理的自覚 りんりてきじかく

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 人間はよく生きようとすることを自らに課せられたものとして意識しつとめる主体である。これが人間存在の本来であるとして自覚することが倫理的自覚である。倫理(ethics)は道徳(morality)と同義に用いられることが多い。両者が区別される場合は,道徳は個人としての実践的自覚を,倫理は社会人としての理論的自覚を強調することでのニュアンスの違いがあるだけである。この点に関して,高等学校社会科の科目名が「倫理」とされ,内容項目に「倫理的自覚」が示されているのは,人間の存在や価値についての理解と思索を深めさせるという理論的自覚が目標になっているからといえる。それが小・中学校の「道徳の時間」の目標と異なる点である。人間の存在や価値についての理解と思索も,単に知識として学んだり考え方をただまねたりするのでなく,自己とのかかわりから求め,自ら努力するところに,自覚が促され深くもなるのである。