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●倫理的価値 りんりてきかち

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 もののもつ“よさ”が価値であるが,倫理的な観点からの価値は倫理的価値である。倫理が人倫的関係を支配することから,倫理的価値はとくに人間主体の存在・態度・性格・行為についていわれる。倫理が歴史的社会的に性格づけられており,また視点のとりかたも多様でありうるので,倫理的価値評価は必ずしも一定してはいない。心情主義の倫理観では行為の内面的な動機のよさが高く評価され,結果主義の倫理観では結果が高い倫理的価値をもつ。さまざまな価値に倫理的な質的差異をみたのはシェーラーである。彼は,有用→快適→生命→精神→宗教(的価値)の序列構造をあげている。倫理的価値を具現した行為・性格・能力を徳という。その基本が元徳である。一般に,徳の体系をみることによって,その社会の倫理的価値意識は理解できる。たとえば,中国での智・仁・勇,アリストテレスの中庸と友愛・正義など。近代市民社会における自由・平等・博愛などである。