●隣保同盟 りんぽどうめい
ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD
古代ギリシアにおいて神の信仰で結ばれた同盟。正確には“一つの神殿のまわりに住む人々の連合”を意味している。共通する一つの神への信仰を中心に,多くのポリスや種族の友好親善と安全保障をめざした宗教連合である。最も古く,かつ大規模なものとして後世に伝えられるものに,デルフォイのアポロン神殿を中心にした同盟をあげることができる。ギリシアの12の種族が参加して構成され,会合には各2名の委員が出席して運営された。春秋の評議会のほか,4年に1回定期的に大祭を行い競技が催された。同盟はそれぞれおたがいのポリスを侵さず,流水を止めず,デルフォイの神殿を損わないことを誓約,違反者には同盟員が全力で復讐することをうたっている。神殿の管理や祭礼の維持などを掲げた宗教的結合も,やがて政治的色合いを深めて,ギリシアに覇を広げる列強,テーベ人やマケドニア王などの都合のよい道具となる。