●輪廻 りんね
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サンスクリットのサンサーラの訳。仏教およびインド哲学・インドの諸宗教,そして民間の諸信仰にいたるまで共通している生命に関する基本的な考え方である。人間をはじめとして,いっさいの生あるものは必ず死ななければならないが,死んでもまた必ず生れ変わってくるもので,無限に生死を繰り返さなければならないという考え方で,インドでは古くウパニシャッド時代に,すでに死後の運命について,輪廻の考え方の萌芽がある。仏教では輪廻転生といって,重要な教えの一つになっている。輪廻転生するところを六道といって,地獄・餓鬼(がき)・畜生・阿修羅・人・天の六つの場面があり,どこに生まれてくるかは生前の行為や,その作用のすべてを総合した力(これを業(ごう)と呼んでいる)によるものとされている。この六道の輪廻からいかにして解脱するかが,インド思想全般の目的であり,仏教の悟りである。日本では,平安末期から流行した末法思想によって「地獄草紙」や「餓鬼草紙」がつくられた。