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●緑営 りょくえい

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国清朝が漢人をもって編成した軍隊。清は少数の満州人で広大な漢土・膨大な漢人を統治するため,各方面に漢人を起用したが,軍事面でも漢人だけで緑営を編成させた。固有の八旗と区別して緑色の旗を標識としたので,緑旗緑旗兵緑旗営・緑旗兵営・緑営・緑営兵などと呼ばれた。北京には巡捕営がおかれて巡警・捕盗に任じ,各省には総司令官的職権をもつ総督の統轄のもとに,提督・総兵・副将などの各級緑旗武官その他に分属しながら,城市郷村のすみずみまで配置された。常時約60万人,八旗とともに常備軍として,とくに三藩の乱以後数々の戦時に活動したが,後半急速に有名無実となった。満州民族統治下の軍隊として,精神的よりどころの欠如とともに,平時においても各種の治安維持にあてられ,たえず地方民と接触し,威力にまかせて勝手にふるまい,応募するものも無頼の徒になって,しだいに良民の敬遠と嫌悪と不信をまねくようになった結果である。