●呂氏春秋 りょししゅんじゅう
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中国,秦の相国呂不韋が,招いた食客3,000人に命じて当時の知識や学説を文章化させ,それを編集し,前239年(始皇帝8)に完成した書物。彼はこれに天地・万物・古今すべて網羅してあると称し,国都咸陽の市門に並べ,1字でも増減できるものがあれば千金を与えようと宣言した。現行本の構成は十二紀・八覧・六論で,その内容はさらに小編に分れ,全体として整然たる体裁をとっている。編集の目標は,なかの「序意篇」に〈天地に法り,治乱存亡を記し,人間の寿夭吉凶を知るためのものである〉とするところに置かれ,これが大体において全編の体裁をも支配している。ただし食客の思想的立場は儒・墨・道・陰陽・法・農と雑多で,この点からいえば先秦諸学の百科全書の観がある。それだけに思想史研究上の宝庫である。『礼記』の「月令」は十二紀の首編を集めたものであり,『淮南子』の「時則訓」はこれをもとにつくられた。また「應同篇」など董仲舒の天人相関説の一淵源にもなっている。