●聊斎志異 りょうさいしい
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中国清代の怪異小説集。蒲松齢作。蒲松齢(1640〜1715,崇徳5〜康煕54),字は留仙・剣臣,号は柳泉居士。聊斎はその書斎の名である。19歳で生員(秀才)となり文才を表したが,以後科挙に合格できず,同県の権勢家の家庭教師のかたわら読書と著作の生活を送った。聊斎志異はその代表作で原名は「鬼孤伝」といい1766年(乾隆31)編集出版された。流布本は16巻445篇である。内容は民間の説話に取材した神仙・狐・鬼・精魅・異人などに関する怪異譚で,狐や花の精霊が女になって人と愛しあったりする話などが多く,人間味あふれる狐鬼が活躍して怪しいエロティシズムを感じさせる。彼は茶や煙草を用意し,大通りに出かけていき通りがかりの人をつかまえて取材したと伝えられる。文章は多くの故事を巧みに織り込んだ簡潔な文語文で,芸術的香りの高いものである。