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●両替 りょうがえ

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 江戸時代の諸貨幣の交換および繁栄著しかったその業者をいう。特に元禄以後の貨幣改鋳による相場の騰落を利用し,繁栄した大坂の両替商が時代の“眼”となった。主要都市で金銀銭の売買交換をする者は16世紀から現れていたが,今日の銀行のように預金,貸出を兼ねて手形を発行し,積極的に大名にも商人にも貸付業務を行ったのは3都特に大坂の両替である。大坂には十八両替・本両替・銭両替などの上下関係の両替があって3都間で為替業務を行ない,資金の流通をはかった。商取引はほとんど銀手形で行なわれ,現銀授受よりもはるかに簡便かつ安全な方法であった。天王寺屋は大坂両替の老舗で,有名な鴻池天王寺屋の商法に学んで成長,両替商が諸大名の死活の権をも握る趣があった。江戸では本両替・脇両替の銭両替商があり,前者は上納金検査・金銀相場・為替など,後者は単純な両替を行なった。三井組は江戸本両替の代表的存在である。銀目を廃止した明治維新により廃され近世的両替の使命は終った。