●遼河 りょうが
アジア 中華人民共和国 AD
中国,内蒙古自治区,現在の中国東北地区(満州)の南西部を流れて,遼東湾に入る大河。河源は東・西二つに分かれる。東遼河は,吉林省遼県薩哈嶺に源を発する。西遼河は,東遼河に比べてやや長く,上流の北の源流にあたる西拉木倫(シラ=ムレン)河が内蒙古自治区克什克騰(ヘシグテン)旗南西の白岔(はくた)山に,南の源流にあたる老哈(ラオハ)河が河北省平泉県の光頭山にそれぞれ源を発する。東・西遼河は,遼寧省昌図県古楡樹付近で合流したのち,遼河と呼ぶ。その支流に柳河・清河などがあり,内蒙古自治区・東北南部の沃野をうるおした。また,鉄道開設までは,この方面における交通の大動脈となっており,約4カ月の結氷期を除いて,双遼付近まで民船が航行していた。しかし,河道は迂曲し,流れがゆるやかで,含砂量が多く,しかも流量の変化が大きいので,よく氾濫して災害をひきおこした。1958年,河道が改められ,遼中県六間房あたりまで南流して西に折れ,双台子河にしたがって盤山湾より海に注ぐことになった。それとともに,全面的に治水工事が施され,上・中流にダムが建設され,下流の低地に灌漑区が設けられるなどして,耕地面積が拡大された。現在,全長1,430km,流域面積19万2,000平方kmである。なお,遼河は,古来から東北南部を東西に分かつ重要な川で,この川の東を遼東,西を遼西と呼称する。