●リューベック
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD
西ドイツ北部,バルト海にそそぐトラーヴェ川河口付近に位置する。人口22万人(1981)。旧市街地はトラーヴェ川とヴァッケニッ川にはさまれた川中島にあり,中世までスラヴ人の集落があった。1143年ホルシュタイン伯アドルフ2世により東方植民の基地として都市が建設され,大火のあと1158年ザクセン公ハインリヒにより再建された。ハインリヒは進歩的な都市法をあたえ,自由な諸特権をもつ商業都市の基礎を築いた。13世紀初めデンマークに支配されたが,その解放戦に自己の意志と経費をかけて参加し,独立をかちとった。その後“ハンザ同盟の女王”と称され,多くの商館と商船隊を持ち,15世紀まで北海・バルト海の交易の中心として繁栄した。また運河でエルベ川とむすばれ,北西ドイツとも繋っている。現在も中世の建築物はホルシュテン門・市庁舎・聖マリア教会・塩倉庫など多く残る。文豪トーマス=マンの誕生地で,小説『ブッデンブローク家の人々』の舞台でもある。
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