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●竜門石窟 りゅうもんせっくつ

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国の河南省洛陽の南13km,伊水の両岸にある石窟寺院。石窟は1,352,仏龕は785,石灰岩の石彫像10万余体を数える。北魏の洛陽遷都以来,西山の南北2kmにわたる造営が始まった。最古の古陽洞につづいて,宣武帝のために賓陽洞がつくられ,後壁の「五尊像」,左右壁の「三尊像」など,いわゆる竜門様式の石彫像が出現した。面長な容貌,薄板を重ねたような衣文,裳かけ座の浮彫形式の像容に特徴がある。さらに初唐期には,敬善寺洞・万仏洞・恵簡洞につづいて奉先寺洞が造営され,竜門石窟の最盛期を迎えた。ことに奉先寺は高宗の勅願寺で,皇后武氏の化粧料2万貫を寄進して造営したという。中央に大光背をもつ20mの盧舎那仏,左右に羅漢・菩薩・神王・力士像が侍立しているが,いずれも自然描写をこえた理想像の表現がめざされ,中国仏教彫刻の頂点に位置する傑作である。なお東山には,則天武后時代の独特な尊像をほった石窟がみられる。

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