●竜門 りゅうもん
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中国の山西省河津県と陝西省韓城県のあいだに,大禹が黄河の水をうがって通じさせたと伝えられたところ。竜門三級といい,3段の瀑布激流があるため,江海の大魚数千が,そのもとに集まるも登ることができない。もしこれをのぼれば竜となるので,竜門と呼ばれるようになったという。ここは漢の司馬遷の生地でそのため『史記』を『竜門史』という。のちに科挙の試験場の正門を竜門と呼び,及第して進士となったもの,さらに転じて一般に出世の糸をつかんだものを“登竜門”といった。竜門の地名は各地にあるが,有名なものでは四川省巴県の南,塗山の前,大江の水中にあり,宋の紹興年間(1131〜62)に「竜門」の2大字が摩崖にほられた。また河南省洛陽の南,竜門鎮には,伊水をはさんで,一大石窟群竜門石窟がある。とくに北魏の造像に伴う石刻碑文の書体を竜門体と呼んでいる。このほか,雲南省昆明の奇勝竜門は,1,333段の石段を登るが,これを「登竜門」という。